投資家インタビュー【第1回】老後資金の資産運用――「理念に共感した企業の社債」という選択
目次(表示する)
お読みいただきありがとうございます。
Siiibo証券という会社でCEOを務めている小村と申します。
Siiibo証券は、「webでの私募」を活用することで、シンプルで分かりやすい金融商品である「社債」の投資・発行プラットフォームを運営するネット証券会社(第一種金融商品取引業者)です。
今回から全7回にわたり、これまで弊社サービスにて社債をご購入いただいた投資家ユーザ様へのインタビュー記事を発信してまいります。
第1回目の今回は、老後に向けた資産運用を行われている30代の大田さん(仮名)に、社債投資を選ばれた理由や、Siiibo証券を使われた感想をお伺いしました。
率直なお声をお伝えすることを重視し、メリット/デメリットどちらの意見もなるべくそのまま文字に起こすよう注力しました。
【投資家ユーザ様について】
(2021年10月時点)
お名前:
大田さん(仮名)
年齢層:
30代
職業、役職:
会社員、副長
所得:
500万円~1,000万円
金融資産額:
1,000万円~3,000万円
これまでの投資経験:
投資信託
Siiiboでのこれまでの投資額・社数:
500万円~999万円・3社未満
老後資金の運用手段としての「社債」
小村:この度は、インタビューをお引受けいただきありがとうございます。まずは、今行われている投資の背景や目的をお教えください。
大田さん:そうですね。先ずは自分の老後と言いますか、将来のために投信を5年くらい前からやっています。そのあと、直接金融に興味が出てきて、社債に投資し始めた感じですね。株式には手を出していないですね。株式ではなく社債に興味を持っているのは、まぁ安定性の点ですかね。株式だと大きく値下がりすることがありますが、社債は倒産などが無い限り入ってくる利息は一定、という考え方ですね。
小村:なるほど、たしかに一般的な社債は企業業績に応じて利息が変化したりはしませんね。
弊社サービスをお知りになったきっかけは何でしたか?
大田さん:たしかネット記事を見たんだと思うんですが、1年前くらいにインターネットのお勧め記事が出て、という感じですね。
小村:その他、資産運用に関する情報収集はどういった媒体でされることが多いですか?
大田さん:経済系の電子新聞とかも見るんですけど、外国の商品に対しては情報収集は難しいですよね。債券でいうとオーストラリア国債なども買う機会はありますが情報が少ないので、やはり判断のしやすい日本のものが良いですね。
社債を通じて国内企業を応援できる
小村:海外資産への投資は言語や文化の障壁もありそうですね。
他サービスと比較して弊社サービスをお選びいただいた主な理由をお教えください。
大田さん:そうですね、御社を選んだのは社債ということで珍しいのと、私と似た年代の方々が経営していて私も近い業界にいるので応援したいな、と思いました。あとは、それなりに少額から投資できる、というのもありますよね。有名な会社が先日公募債を出されていましたが、そういったものより未上場の企業やスタートアップを応援したいです。
小村:なるほど。企業と直接繋がれるという特徴から、やはり応援したいという観点を持っている投資家さんは多そうですね。
希望条件入力機能について、良い点や反対に気になる点などお教えください。
大田さん:マッチングというか、投資家の興味が示せるのは良いですね。他の投資家の希望条件も参考にできるのは良いなと思います。気になる点は特にないですね。まだそこまで使えていないかもしれません。
小村:あくまで参考情報ではありますが、投資家さんからアクションできる点は投資家保護の観点からも良さそうです。
弊社で社債を購入した際に考慮されたことや背景をお教えください。
大田さん:物価上昇2%目標と言われる中で、それ以上の金利のものが欲しい、というのは前提にありました。Siiiboさんについては日経新聞なんかでも報道されていて、応援もしたいなと思って、当初想定より大きな金額を購入しました。前回勧誘を受けて買わなかった案件は利回りで合わなかったところもあるので、今回の案件は応援の意味も込めて購入しました。応援するという意味では購入が一番良いのかと思いました。
小村:皆さん金利水準への様々な考え方がある一方で、個社を応援したいという想いは一定共通されてますね。
Siiiboのプロセスの中で良かった点や改善点は何かございましたか?
大田さん:インターネットで振り込みをしましたが、入金連絡もスムーズで良かったです。一部メールのやり取りについては今後改善して欲しいです笑
以前、Zoomで私募対象者向けのオンライン説明会に参加しましたが、やっぱりあれは必要だったと思いますね。改善点としては、例えば事前に質問を集めておけばより良かったと思います。
小村:失礼しました、プロダクト開発を含むUX全体について、継続して改善してまいります。
購入プロセスで分かりづらかったところはございましたか?
大田さん:分かりづらかったところは特にありませんが、判断までの時間(募集期間)が決まっていて迷うところはありました。私は勧誘を受けたのが2回目だったからまだ良いのですが、初回だったらより迷うと思います。数百万円のお金は、やはりパッとは普通動かせないとは思います。
小村:仰る通り、UIが手軽でスムーズであることと、決断にかかる労力は別ですね。
購入前後で良かった点等あればお教えください。
大田さん:倒産等が無い限り利息はほぼ決まっていると思うので、良いですね。株式の場合はそうではないと思うので、一定性のある社債というのは良いと思います。日本人には合うと思います。
小村:逆に、気になる点や開示して欲しい情報などはございますか?
大田さん:今回購入した2年債だと正直短いなと思っていて、その後は似た条件で再投資とかできるのかな、というのは気になりますね。
小村:発行企業様次第ではありますが、継続して弊社サービスをご利用いただけるよう努めてまいります。
弊社サービスを他の人に勧めたいと思いますか?勧めたいとしたらどういう理由からでしょうか?
大田さん:はい、勧めます。理由としては一定性、というところと新しいところですね。あとは、私も今30代ですが、そういう世代がやっている新しいサービスは良いと思います。
資産運用に求めること
小村:ありがとうございます。他はどういった資産運用をされていますか?
大田さん:ある投資信託を買っています。ほとんどそれだけですね。
小村:その投資信託も含め、資産運用に対して重視しているポイントはございますか。
大田さん:その投信もSiiiboの社債もそうですけど、心意気みたいなものが大事だと思っています。利回りも重要ですが理念に共感するということが何より大事ですかね。利回りは一定あれば良いかなと。海外でこういう商品があるよ、10%で回るよ、みたいなものがあっても恐らく買わないです。身近に感じられるようなものに魅力を感じますね。身近なものが良くなっていく、良くしていく企業を応援したいと思いますね。
小村:理念に共感、直接市場で投資をする上でとても重要な観点ですね。
例えば同じ債券でも利回りが決まっていない商品がもしあったらどうでしょう?
大田さん:私は上がったり下がったりするより固定されているほうが良いです。そういう上がったり下がったりするのは投資信託もありますからね。
Siiiboに今後期待すること
小村:あくまで一定の利息を得る投資を想定されているわけですね。
弊社からの情報発信等はどう感じましたか?
大田さん:もっとSiiiboで働いている人の情報等があると良いかもしれないですね。社長のTwitterも見ているんですけど、もう少し〇〇通信、みたいな感じで継続的に知れると良いですね。昨年は対面のセミナーなどやってほしいな、というのは思っていたんですがこのご時勢難しくなりましたね。
それこそ社長や社員の趣味の情報とか、個人的には知りたいです。
例えば先日、持っている投信の投資先情報なども発信するオンラインイベントがありましたがそういうのは良かったですね。歴史とかそういうのを知ることもできて良かったです。
小村:営業開始から初期の案件発表まで一定事業も進捗しましたので、今後は弊社も情報発信に注力していきます!
ちなみに一連の弊社でのお手続きはスマホ・パソコンどちらでされましたか?
大田さん:スマホです。普段もメインはスマホです。
小村:スマホで完結される方は今後も増えていきそうですね。
何か弊社サービスで見にくい点等ございましたか?
大田さん:ちょっと殺風景ですかね。あえて言うなら。なんか文字が多いっていうか笑
まとめ (メリット/デメリット)
メリット
- 一定した利息が見込める
- 日本の商品で情報収集がしやすい
- 理念に共感した企業を応援できる
- 希望条件入力で企業に自らアクションできる
- UIが手軽でスムーズ
デメリット
- 購入判断までの時間が決まっている
- 商品の運用期間が短く、再投資する必要がある
- 購入にあたってのコミュニケーションに改善の余地有り
おわりに
以上、拙文で大変恐縮ですが、皆様からのご意見やご指摘を取り入れ、より良い記事にしてまいりたく存じます。
是非お気づきの点ございましたら、私のTwitterアカウント等までご連絡いただけますと幸いです。
▼その他の投資家インタビュー
第2回 分散投資と人生設計
第3回 資産を守る投資
第4回 一般投資家がエンジェル投資を続けるために
第5回 社債投資の学び方
第6回 IFAの助言から社債を主軸に
第7回 より良い社債プラットフォームを目指して